漢字に読みがなをふっている箇所も多いので、お子様ひとりでも読みやすい構成です。
国語力を養う教科書のような感じの書籍です。
質の高い日本語文、そして心に語りかける内容は、本格的な文学に親しむ第一歩にも。
~目次~
『山梨』(宮澤賢治)
二匹の蟹の子供らが、青白い水の底で話しています。
「クラムボンは笑ったよ。」
「クラムボンはかぶかぶ笑ったよ。」・・・
『蜘蛛の糸』(芥川龍之介)
ある日の事でございます。
お釈迦様は極楽の蓮池のふちを、一人でぶらぶらお歩きになっていらっしゃいました。・・・
『ごん狐』(新美南吉)
昔は、私たちの村の近くの、中山という所に小さなお城があって、中山様というお殿様が、おられたそうです。
その中山から、少し離れた山の中に、「ごん狐」という狐がいました。・・・