世に尽くした21名の偉人の功績を伝記にまとめた「ものがたり伝記シリーズ」第20巻、東北の生んだ詩人にして文学者、そして宗教者でもある「宮澤賢治(みやざわけんじ)」について書かれた一冊。
偉人は皆、生まれつきの賢者でなく、不器用であったり、勉強ができなかったり。
それを努力して克服し、向上する。
この本は、そんな偉人の人間性を感じさせ、これからの人生を築いていくお子さまに、良き指針を与えてくれます。
お子様が生き方を学ぶために、偉人伝を読んでほしい。そんな作者の想いがこめられた伝記です。そのため、一般の偉人伝にはあまり出てこない、隠れた偉人の人生も取り上げているのが特長で、教育者の方からのご支持も多い伝記です。
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宮澤賢治(1896-1933)は、ふしぎな人です。詩人であり、童話作家であり、宗教者であり、教育者であり・・・。
三十歳の時、教師を辞めて一軒家で独居自炊をはじめ、「羅須地人(らすちじん)協会」と名付けました。自ら土地を耕し、野菜や花を作り、肥料や農事の相談にも応じました。また、レコードコンサートや農民劇も開きました。もちろん詩や童話も書き、すすんで講義もしました。
彼が使った「羅須地人」。「羅」は連帯、「須」は義務。全体のつながりの中で、それぞれがいかに生きるか。賢治はその連帯をきわめ、生き方をつきとめたいと願ったのでした。
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●スタッフコメント●
賢治は他の者が嫌がるランプの掃除も、いかにも楽しそうに磨きました。並べられたランプを、時間をかけて一つ一つ丁寧に磨きつづけました。 |